2018年12月31日月曜日

WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪選手が初防衛に成功

 昨日都内の大田区総合体育館で、ボクシングWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチが行われ、私も応援に駆け付けましたが、王者伊藤雅雪選手が7R、TKO勝ちで見事初防衛を果たしました。
 伊藤選手は江東区に生まれ育ち、地元の小中学校を卒業し、また所属するジムも亀戸の伴流ジム(亀戸六丁目、私の自宅のすぐ裏)で、まさに江東区が生んだ世界チャンピオンです。江東区選出の秋元司代議士のご紹介もあり、東洋チャンピオンの頃から応援させて頂きました。下記の二枚の写真は東洋王者時代と昨夜の試合後のものです。
 伊藤選手は今年7月、日本人としては37年ぶりとなる米国での王座奪取に成功したヒーローで、年末の世界三大タイトルマッチのメインイベンターに抜擢され、しかも20戦無敗の強豪挑戦者(同級1位、エフゲニー・チュプラコフ=ロシア)を鮮やかなTKO勝ちで退けました。
 伊藤選手の凄いところは、高校までバスケットに熱中し、ボクシングを始めたのは大学(駒澤大学)からで、全日本フェザー級部門新人王、WBC世界ライト級ユース王座、WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座などを獲得して、今年7月28日の米国フロリダ州の快挙に繫げたことです。既に結婚されてお子さんもいらっしゃいますが、人柄も良く、謙虚でスピーチも達者。まさに非の打ち所の無い世界王者です。私も熱烈なファンの一人としてこれからも応援していきたいと考えていますが、見事に花を咲かせた地元のヒーローを是非皆さんも応援して頂きたいと思います。

                            2015年11月、秋元代議士のパーティにて

2018年12月、初防衛戦直後、大田区総合体育館

2018年12月20日木曜日

平成31年新春ラジオ日本の番組にゲスト出演します。

 今年も残すところあと10日あまりとなりました。最近は何でも「平成最後の...」という表現をすることが多いのですが、昭和30年生まれの私にとって昭和と同じくらいの年月を過ごしてきたことになります。
さて、年が明ければそれこそ平成最後の31年となりますが、新春早々ラジオ番組に出演することになりました。詳細は以下の通りです。

放送局:AM1422kHz ラジオ日本 
番組名:関澤邦正のリバーサイドトーク
放送日:1月4日(金)午前11:00~11:30
    1月11日(金)午前11:00~11:30

私が日頃から大変お世話になっており、地元の後援者でもあります関澤邦正さんがパーソナリティーを務めている番組で、過去にも3~4回出演させて頂いたことがあります。今年10月に開場した豊洲市場や2020オリンピック・パラリンピック東京大会のお話などさせて頂く予定です。お時間ありましたら是非お聴き頂ければと思います。
 

2018年12月4日火曜日

旧三大中のインド学校が新木場へ

 昨日、私の所属する区議会企画総務委員会が開かれ、平成22年度から大島1丁目の旧三大中(第三大島中学校)で教育活動を続けてきた学校法人インディア・インターナショナルスクール学園(インド学園)が平成34年(2022年)4月に本区新木場二丁目の旧リサイクルパーク跡地に移転することが区から提案され了承されました。
 私の地元である大島1丁目の旧三大中は平成14年に旧四大中と統合され、西大島中学校として旧四大小の校舎、グランドを使用して再出発することとなり、旧三大中の校舎等はその跡地利用について長年議論されてきたのです。そして平成22年、インド学園からの強い要請もあり、国際交流の観点から同学園に有償貸付(校舎部分約4064㎡)されるようになりました。同学園は幼稚園から高校まで主に在日インド人の子弟の教育の場となり年々児童生徒数が増加、現在では約900人の子どもが通う大型の教育施設となりました。
 ところが、校舎の老朽化が進み、更に平成23年3月には東日本大震災が起きたこともあって、子どもたちの安全上の問題が指摘され、数年前から移転の話が持ち上がってきましたが、容易に移転先が決まるわけでもなく学園や地元、また行政・議会も対応に苦慮してきました。一方、昨年4月から区の瓶、缶、ペットボトル等の中間処理施設(リサイクルパーク)が有明の民間企業に委託されることになり、当時からその跡地利用が課題となっていましたが、敷地面積が4153㎡と旧三大中の校舎面積とほぼ同一であることから、移転先候補地として浮上、区や関係者の粘り強い協議の結果、表記のような形が実現したのです。
 この間、地元の大島1丁目の皆様には様々なご苦労があり、全ては子どもたちのためと対応して頂いたことに改めて深く感謝したいと思います。そして、平成34年に移転が決まった以上、今から隣接するグランドも含めその跡地利用を、地元の皆様のご意見に耳を傾けながら検討を始めなければならないと考えています。
 今後2020年オリパラ東京大会を経てさらに発展が期待される江東区の既成市街地において、未利用の広大な区有地はまさに貴重な財産であります。この地で今後どのような利用が最適なのか、皆様のご意見を是非お寄せ頂きたいと思います。

2018年9月20日木曜日

第3回定例会の代表質問を終えて

 既にご案内させて頂いた通り、本日午後1時から開かれた区議会第3回定例会に於いて、自民党を代表して大綱4点につき質問を致しました。以下その概要についてご報告致します。

1.区長のこれまでの区政運営の総括と評価について
Q:山﨑区政は3期12年目を迎えたが、これまでを振り返っての総括と評価は?
A:公約としていたオリンピック・パラリンピックの招致、南部地区の総合病院建設、保育所整備(12年間で122か所、7900名の定員増)、小中学生の収容対策等に対応して、厳しい経済情勢の中でも一定の成果を挙げたと思う。
Q:来年4月の区長選挙出馬への決意を問う
A:2020東京大会の準備、豊洲市場、中防帰属問題等、課題解決に向け、議会の理解も得ながら再出馬し区民の審判を仰ぎたい。

2.平成29年度決算について
Q:決算の総括的な評価は?
A:特別区税・特別区交付金等の一般財源が26億円の増で、効果的に活用しさらに積み立てを行って強固な財政基盤を確立できた。有明西学園の整備、保育所整備、地域包括センターの拡充等行政需要に適切に対応できたと考えている。
Q:基金と区債の活用について、今後の基本的な考え方は?
A:歳入が堅調な今こそ、基金を着実に積み立て、区債についても積極的な活用を図っていきたい。また、新公会計制度の導入により新たに整備した固定資産台帳を活用していく。
Q:庁舎改築のための基金を創設すべきと考えるが如何か?
A:庁舎は昭和48年の建設以来、改修、耐震工事等を実施して長寿命化を図ってきたが、建替えは大きな課題と認識している。次期長期計画で整備手法や規模等本格的な検討を始めたい。

3.本区の防災対策について
Q:今年3月に東京都が江東5区の高潮による浸水想定被害を、また8月には江東5区 広域避難推進協議会が共通のハザードマップや避難計画を発表したが、現在の本区の大規模水害対策の進捗状況は?
A:来年度、都の被害想定に対して外部識者を加えて検討を行い、本区独自及び5区のハザードマップを作成して配布する予定。スマホ用の防災アプリも充実させていく。
Q:今定例会に補正予算として提案されている救助用ボートの点検について、35年以上も前に購入し製造時期も不明と聞いたが、新しいボートを購入すべきでは?
A:速やかに点検を実施し、必要なら新規購入や配置場所も検討したい。
Q:6月の大阪北部地震で、老朽化した小学校のブロック塀の倒壊で悲しい死亡事故が発生してしまったが、政府に於いて補助制度を創る動きがある。この点、本区の考え方は?
A:現在、老朽建築物除却助成制度等で対応しているが、今後国の動向も踏まえて新たな助成制度の創設も検討していく。

4.本区の教育課題について
Q:今年の夏は記録的猛暑が続いたが、本区の小中学校への影響は?また、どのような熱中症対策を講じたのか?
A:体育館での全校集会を教室で行う等の対応を図り、各校に通知等で注意喚起を図った。
Q:区内70校の小中学校の体育館には冷房設備が設置されていないが、他区の状況は?また、児童・生徒のみならず利用する区民や災害時の避難所の環境整備という点からも設置すべきと考えるが如何か?
A:全校設置済は23区で2区、今後5区が設置を予定している。早急に対応する必要があると認識しており、コスト面や手法も含め検討を行いたい。
Q:昨今の教育相談は、問題が複雑化かつ多様化している中で相談窓口に迷う区民が多いと聞いている。改善策は考えているのか?
A:今後は相談者に分かり易いワンストップ型の相談窓口を設置し、専門相談員に繋げていくこととし、同時に組織改正も視野に入れていきたい。

2018年9月19日水曜日

区議会第3回定例会で代表質問を行います。

 明日20日から江東区議会第3回定例会が始まりますが、私は所属する自民党を代表して次の大綱4点につき質問する予定です。インターネット中継が午後1時よりスタートします(私の質問は1時10分頃から)ので、お時間ありましたら是非ご覧下さい。

1.区長のこれまでの区政運営の総括と評価について
  (1)3期12年の区政運営の総括と評価について
  (2)来年4月の統一地方選挙出馬への決意について
2.平成29年度決算について
  (1)決算の総括的な評価について
  (2)基金と区債の活用、とりわけ庁舎改築基金の準備について
3.本区の防災対策について
  (1)現在の大規模水害対策の進捗状況について
  (2)救助用ボートについて
  (3)老朽化したブロック塀の除却制度について
4.本区の教育の課題について
  (1)本年度の猛暑による小中学校への影響と本区の熱中症対策
     及び小中学校の体育館の冷房化について
  (2)教育相談のあり方及び組織改正について
以上

2018年9月14日金曜日

豊洲新市場開業記念式典に参列

 昨日、豊洲市場内で開催された新市場開業記念式典に地元の区議会特別委員会の委員として参列しましたが、小池都知事始め約1000名の参加者があり、盛況のうちに終了しました。来賓として山﨑孝明江東区長がスピーチされましたが、「築地の老朽化に伴い、平成13年頃から豊洲への移転を都議会で議論するようになった。様々な紆余曲折を経て今日を迎えたが、都や市場関係者、地元の皆さんと協力して恐らく次の世紀まで続く豊洲市場を盛り上げていきたい」と決意を表明しました。
 私が区議会議員に初当選した平成3年頃から築地の移転話が持ち上がり、豊洲がその候補地として有力視されるようになってからは、所属する清掃港湾臨海部対策特別委員会で活発な議論が展開され、私も委員として時には委員長として(延べ3回、3年間)参加してきました。区議会が正式に豊洲への移転を承認したのが平成23年で、さらに土壌汚染、盛り土、千客万来施設、地下鉄8号線の延伸の問題等で侃々諤々の議論がありましたが、今日の日を迎えたことに万感の思いがあります。
 しかしながら、豊洲市場をめぐる問題は今後共継続して議論が必要で、地下水や土壌汚染の問題、8号線の延伸、先客万来施設等の課題は、解決に向け引き続き都と交渉していかなければなりません。今日も式典終了後、都の職員から地下鉄8号線の延伸が実現するまでの暫定措置として運行される新橋、錦糸町、東陽町からの新しいバス路線の説明がありましたが、錦糸町から運行されるバスの終点は豊洲駅止まりで「なぜ市場まで伸ばせられないのか」と強く迫りました。このバスを利用して市場に向かう方は、豊洲駅からさらにゆりかもめに乗り換えなければならない不便さが生じてしまうのです(豊洲駅から市場まで、私は何度となく歩きましたが、距離にして1km以上、15~25分かかります)。都の職員からバスの乗務員や市場でのバス転回の問題からと説明がありましたが、到底納得できません。豊洲市場は来月11日に正式にオープンしますが、引き続き都と様々な交渉を続けていきたいと考えております。
下記の写真は、セレモニーの様子と、私が内覧で視察したマグロのセリの場所です。


2018年8月30日木曜日

豊洲新市場に関する特別委員会を開催

 昨日、本年10月11日に開業予定の豊洲新市場に関し、清掃港湾臨海部対策特別委員会が開催され、東京都から村松市場長を始めとする理事者が出席して質疑応答がありました。
1.千客万来施設事業用地における賑わい創出について
 前回の委員会で私は、都と事業予定者の万葉倶楽部(以下万葉)の間で2020年五輪後に施設工事着工~開業ということで、いわば事業の「先送り」を決めたが、明確なスケジュールを示すべきと主張しました。これに対し、今回以下の回答がありました。
①6街区における商業棟及び温泉・ホテル棟は2020年10月着工、2022年12月完成を目途とする。
②それまでの間、三段階に分けたイベント、仮設施設による賑わい創出のプランとして、
(a)開業後速やかに5街区においてキッチンカー等による市場の食材を生かした国内外の料理を提供。また市場関係者や地域と連携したイベントを展開(2019年1~3月)。
(b)恒久施設の工事着工前の6街区において、都や民間事業者のイベント等を多様な形態で開催(2019年4月~2020年9月)
(c)市場を訪れる観光客や地域住民が市場の食材に身近に接することが出来る様々な飲食店や物販店等を中心に多様な店舗を配置した「場外マルシェ」を設置する(2020年1月~)。また、(b)(c)については民間事業者とアドバイザリー契約を結んで民間のノウハウを活用していく。
以上ですが、私からまず、
➡万葉倶楽部が展開する本格施設について、従来から温泉・ホテル棟より商業棟を優先して整備すべきとの主張をし、都もその方向で考えているとしていたが、何故2020年12月同時完成となるのかとの質問に対し都から「工事車両の導線の関係や同一敷地内の建物という理由からタイムラグは設けられない」との回答がありました。
➡いわゆる「場外マルシェ」は2年以上営業する形となり、またそのコンセプトは万葉が展開する本格施設とほぼ同じで、従前万葉が危惧した築地市場跡地の「食のテーマパーク」と同様、火種になりかねない。従って「場外マルシェ」と本格施設との連動が極めて重要であり、その意味でもアドバイザリー契約を交わす事業者と万葉との間で充分意思の疎通を行うことが重要であると指摘させて頂きました。

2.その他の取組状況
①追加対策工事については、専門家会議からの提言に基づいた地下ピットや地下水管理システムの対策工事につき報告があり、今後都による管理を確実に実施していくことを約束しました。
②先月31日に開催された都の関係局長会議における小池知事の発言等が報告され、8月1日付けで農水相に対し、卸売市場法の規定に基づき許可を申請したことが改めて報告されました。
③交通対策について、新市場の利便性を高めるため、新橋駅及び東陽町駅から豊洲新市場へのバス新路線につき国交省へ許可申請をし、運行開始の一か月前にはHPでダイヤの詳細が掲載される予定(既にバス停を表示する建築物が整備されています)。
また、本区の長年の悲願である地下鉄8号線の豊洲~住吉間延伸については、都として主体的に関係者との協議、調整を進め、今年度中を目途に事業スキームの構築に向け取り組んでいくことを改めて確認しました。
④その他、豊洲地区の風評被害払拭に向けた取組や、新市場に関する都と区との協議組織を設置すること等につき報告がありました。

以上長くなりましたが、10月11日の開業が目前に迫るなか、我々区議会としても新市場に関する様々な課題解決に向けてまさに正念場を迎えていると感じています。皆様のご意見も拝聴しながら今後とも都との交渉に全力を挙げる所存です。

2018年6月30日土曜日

豊洲新市場に関する臨時の特別委員会を開催

 昨日、豊洲新市場に関して今定例会では二回目の清掃港湾臨海部対策特別委員会を開催し、都の村松市場長を始めとする理事者から報告を受け、私も委員の一人として意見を述べさせて頂きました。
 この委員会に先立ち、豊洲市場を担当している長谷川副知事が来訪して区長、正副議長及び所管の特別委員会の正副委員長に対して、改めて陳謝と今後の対応につき報告がありました。6月11日付のブログでもご報告したように、前回の委員会で私は都に対し「市場受け入れの際の三つの約束事に関して文書をもって対応されたい」と強く申し入れしましたが、都は本委員会の開催にあたり文書を提示してきました。この文書を要約すると...
 まず「市場移転の前提である三つの約束事項について、東京都の総力を結集し、何よりも結果を出していく」として
①千客万来施設事業については、事業者から東京2020大会後の速やかな施設整備に着手する提案を受け入れたが、今後建設工事の着手時期や完成時期について協定を結び、確実な整備を図ることとしたい。また本施設は市場と同時開業を前提としていたことを踏まえ、10月の開場後から継続的に賑わいを創出する必要性があり、施設用地を活用して様々なイベントや仮設建物による事業等を都が主体的に展開していく。
②交通対策について、地下鉄8号線の延伸を優先的に進めるべきとの江東区の強い思いも踏まえ、本路線は整備効果が高いものとの認識に立ち、今年度中を目途にその事業スキームの構築に向け取り組んでいく。また、新市場への利便性を高めるバス路線を新設する。
③土壌汚染対策については、7月末までに追加対策工事が完了する予定で、その後農水相の認可手続きを進め、安全面での条件が整った段階で、知事から安全宣言を発信していく。
以上ですが、この文書に関して各委員から様々の質疑がありました。私からは「事業者と改めて基本協定を結ぶことになると思うが、一日も早く建設工事の着手及び完成時期を明確にすべき」と主張し、開場後から事業者による本格整備までの期間の都の取り組みが不明確と指摘して、「安易なイベントや仮設施設ではなく、本格的な商業施設の建設を都が主導して進めるべき」と提言しました。これに対する都の明確な回答はありませんでしたが、あと3ヶ月余りと迫った市場の開業、東京2020大会も二年後という現実を考えると、安易な賑わい施設を検討、実施する意義は少ないと考えるからで、今後共この主張は続けていきたいと考えています。また、今後の都の取り組み姿勢として、開場にあたっての地元住民への説明会も実施するとしていますが、私からは地元住民、市場関係者、都や区による協議体を作るべきと提案させて頂きました。
 当初、当委員会としては、今定例会中の決議(市場の移転延期の要請等も含めて)も考えていたところですが、今回提出された都の回答書を一つの前進と捉え、7月2日定例会最終日には、今後都が真摯に事業を進めるよう議長による声明文を表す方向で検討を進めております。

2018年6月11日月曜日

豊洲新市場の千客万来施設について臨時に特別委員会を開催

 豊洲新市場に隣接する千客万来施設について、本日午前11時より村松市場長を始めとする都の理事者が出席して臨時の清掃港湾臨海部対策特別委員会が開催され、私も委員として出席しました。冒頭市場長より5月末から本日に至るまでの経緯について説明があり、これまで江東区議会に対して十分な説明がなかったことについて陳謝がありました。
 6月2日のブログにてご報告したように、5月30日の小池都知事と事業予定者の万葉倶楽部(以下万葉)の高橋会長とのトップ会談で、それまでの事業者撤退~再公募の流れが一転、2020年オリパラ東京大会後の工事着工に向けて両者が協議を続けることが決定したのです。委員会では米沢委員長を除く委員11名からこれまでの経緯、今後の取り組み方について質疑がありましたが、特に急転直下のきっかけとなった小池、高橋会談の中身は僅か数十分の協議で、都から新たな提案はしていない等腑に落ちない点も多く、我々にとってスッキリしない答弁が続きました。また事業者からの2020年東京大会後の工事着工の提案を受けて東京都は・・・
①事業者からの提案を受け、事業スケジュールや諸条件など、事業実施に向けた課題の整理や必要な調整を進めている。
②今後、諸課題の整理や、江東区の理解を得た上で、事業者と最終的な合意を図る。
③あわせて、豊洲市場開場から東京2020大会までの間については、様々な手法により、豊洲市場の賑わい創出に向けた取組みを展開していく。
としています。
 要は平成28年6月に都と万葉が交わした基本協定書の中で、工事着工の時期を2020東京大会後速やかにと修正した上で、引き続き協議を行うといういわば課題を「先送り」したに過ぎない結論だと私は捉えています。同僚委員からも「仮に新たな事業者を公募して作業してもスケジュール感は変わらない筈」との指摘がありました。それでは、何故ここに至って都と万葉が歩み寄ったのか、それは事業者を変更することなく、工事着工を二年先送りしてその間に改めて交渉し直すことが、都、万葉両者にとって利害が一致した結論だったからです。都にしてみれば、万葉との交渉決裂は、同社からの訴訟リスクがあること、また本区から非難を浴びることは必至だったこと。また万葉にとっては、工事費の負担が大きい五輪前の着工を免れること、事業のスタートが遅れても同社にとって大きな不利益には繫がらないこと等が考えられるからです。残念ながらこの間に江東区の事情等は一切考慮に入っておりません。
 私は、委員会質疑の最後に質問し、トップ会談に同席した村松市場長の心情を質した上で、「本来、今年の10月に市場がオープンすることで地元の豊洲は期待感で盛り上がる筈なのに逆にシラケたムードが漂っている。都と本区の間の信頼関係は全く危機的な領域に陥ってしまった。今後、本委員会で協議を続けるには都から市場移転の大前提である三つの約束について文書による説明が不可欠。」と指摘し、「区議会として何らかの意思表示を公にするため、第二回定例会中の決議の準備も進めるべき」との意見を述べさせて頂きました。
 この問題については、引き続き区民の皆様から多くのお声を拝聴し、区長部局とも充分協議して取り組みを続けていきたいと考えております。

2018年6月2日土曜日

急転直下、豊洲の千客万来施設で都と事業者が合意

 今朝の新聞報道にもあったように、今年10月11日に開場予定の豊洲市場に隣接するいわゆる千客万来施設の予定事業者である万葉倶楽部と東京都がこの程、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会後に整備事業をスタートさせることで合意に達しました。
 実は、一昨日の5月31日までに結論を出すよう都は事業者に強く求めておりました(これは我々江東区の早期決着の要望に沿ったもの)が、当初私が得ていた情報では、万葉倶楽部撤退~新たな事業者を公募という流れでした。しかしこれは後で判明したことですが、先月30日に小池知事が万葉の高橋会長と極秘に二度目の面会をし、正式に謝罪をしたことで局面が一気に打開に向けて動いたというものです。そもそもちょうど2年前に都と万葉は基本協定を結びましたが、市場移転延期などの事情から、その協定を見直し、着工の遅れでかさんだ建設コストを都が補填することや周辺の施設整備等の支援策をすることなどを事務レベルで協議が続けられてきました。今回都が合意した万葉の提案の内容は、2020年大会までは、都が主体的に暫定の賑わい施設を運営し、大会後に万葉が本体施設を着工させるというものです。
 以前のブログでも書かせて頂きましたが、我々江東区としては市場移転の大前提として市場と賑わい施設は同時開業ということを都と約束していました。しかし、事業者との協議が長引き、一方では本年10月の移転を我々に認めさせ、一方の賑わい施設の着工は不透明という状況が続き、我々としても移転の延期さえ口に出さざるを得ない状況にありました。それが上記の条件で都と万葉が合意したことで事態は一歩前進したわけですが、オリパラ大会まで当該地で都が暫定の賑わい施設を運営する方針とあり、その内容はこれからの検討事項になるので、一体どれほどの時間をかけ、またどのような施設を整備するのか等々、今後は我々江東区と都で早急に詰めていかなければなりません。
 実は小池知事は一昨日突然本区を訪れ、山﨑区長と面会して上記の内容を説明し、本区の理解を求めましたが、区長からは「急な展開であり、判断のしようがない。議会とも相談しながら対応する」との見解を示しました。我々議会としても今月13日から第二回定例会が始まり、29日には所管の清掃港湾の委員会も予定されています。私は議長辞任後この委員会の委員に就任しましたので、地元住民のご意見も聞きながら、様々な問題提起を行い都の姿勢を質していきたいと考えております。

2018年5月27日日曜日

区議会第一回臨時会で議長を辞任

 先週の金曜日25日に開催された江東区議会第一回臨時会に於いて私は区議会議長を辞任致しました。昨年の5月の臨時会で同僚議員の推挙を受け、第66代の江東区議会議長に選出されて以来、約一年間議長の要職に就かせて頂きました。この間、築地市場の豊洲移転や中央防波堤埋立地の帰属問題、また2020年オリンピック・パラリンピック東京大会への準備等々、様々な課題に直面し、さらに昨年7月の都議会議員選挙、10月の解散総選挙と目まぐるしい毎日が続きました。
 おかげさまで、私なりに充実した日々を送ることが出来ましたのも、普段から私を支えて頂いている皆様のおかげと心から感謝しております。ただ、豊洲市場も中防の問題も解決を迎えたわけではなく、議長としてもう少し携わりたかった気持ちがなかったわけではありません。しかし、今後は区議会の一議員として、議長とは異なる立場での関わり方があり、自らの主張をはっきりと述べられる場面も出てくると考えております。特に豊洲市場の問題では、明日(5月28日)以降近々にも千客万来施設の問題で、都と事業者である万葉倶楽部との間で大きな進展があると予想されておりますので、注意深く推移を見守りたいと思います。
 今後共皆様方のご指導ご鞭撻を心からお願い申し上げます。

2018年5月2日水曜日

豊洲市場に隣接する千客万来施設について

 昨日から今日にかけて、本年10月11日に開場が予定されている豊洲市場に隣接する商業施設いわゆる千客万来施設について様々な報道がありました。既にこのブログでもお伝えしているように、我々江東区が築地市場の豊洲移転を受け入れる三つの条件の一つとして、豊洲市場の開設と同時に千客万来施設をオープンさせることを東京都との間で約束を交わしておりました。しかしながら、一昨年からの土壌汚染等の問題で小池都知事が豊洲への移転そのものを延期し、紆余曲折を経て昨年末、都知事が本区を訪れ平成30年10月の豊洲市場の移転を正式に要請。山﨑区長も我々区議会も三つの約束の履行とりわけ千客万来施設の早期決定を条件にこれを受け入れた経緯があったのです。特に区議会からは今年三月末の年度末までに結論を出すよう都に対して強く要請をしておりました。その後、市場関係者も事業予定者である万葉倶楽部と折衝を重ねて、最終的に都と事業者のトップ同士即ち小池都知事と万葉倶楽部の高橋弘会長の会談が昨日行われたわけですが、都知事が陳謝したかしないか等の見解の相違や万葉側からは条件面での様々な変更の要望もあり、結果は何一つ進まず両者平行線のまま協議を続けることになりました。
 率直に言って都側も万葉側も、千客万来施設の早期開設をどれだけ理解して交渉を続けているのかその真意が掴めません。特に昨日の高橋会長の「施設のテナント募集を都が担うよう求めた」(本日付け朝日新聞朝刊の記事から)との話は、我々が要望している千客万来施設とは豊洲市場の新鮮な海産物を活かしたいわば築地の場外施設のような店舗であり、万葉倶楽部が意欲を見せているホテルや温浴施設ではありません。この点では全く本末転倒の話と言わざるを得ないのです。
 先日、記者会見で山﨑区長は「新たな展開の模索を」として新たな事業者の公募や豊洲市場開場そのものの延期を示唆しました。私としても双方のトップ同士の会談でも埒が明かない交渉を今後続けても意味がなく、一旦事業者との契約や交渉を白紙に戻し、施設の意義を真に理解して頂ける事業者を早急に公募することを都は検討すべきと考えております。また、そもそも豊洲市場の開場と千客万来施設のオープンは同時という都と本区の間の約束がありましたので、開場延期も視野に入れざるを得ないと考えております。

2018年4月7日土曜日

長期間にわたりブログを更新出来ず、申し訳ございませんでした。

昨年12月にブログを更新して以来、今年に入って新しいブログをご提供できず心からお詫びを申し上げます。アカウント他の機能を十分理解しないまま作業しており、当方もまだまだPCに関して不勉強であることを痛感させられました。この間、江東区の平成30年度の一般会計・特別会計予算が議会で承認されましたが、築地市場の豊洲移転や、中央防波堤の帰属問題には然したる進展はありませんでした。平成30年度が始まり既に一週間が経過しましたが、従来にも増してブログを更新していく所存ですので、今後共宜しくお願い申し上げます。