2015年6月23日火曜日

豊洲新市場に関し区議会に都中央卸売市場から説明

 遅くなりましたが、表題の件に関し、東京都から区議会・清掃港湾臨海部対策特別委員会に豊洲新市場に関する説明が、先週の18日にありましたので、その内容と私の発言をご報告致します。
 4月の統一地方選挙後、初めての委員会でしたが、豊洲新市場に併設される千客万来施設に関して、この3,4か月で大きな動きがありました。この千客万来施設は昨年の2月に株式会社喜代村と大和ハウス工業株式会社の2社が共同事業者として決定しましたが、今年2月23日に大和ハウスが、また4月28日には喜代村からそれぞれ辞退の申し出がありました。これを受けて、都は当初の豊洲新市場の5街区と6街区を同時に公募して千客万来施設の運営を委ねる計画を変更して、当面6街区のみの施設を委託する事業者を再公募する方針を打ち出しました。
 この事実に関し、私から辞退の理由や再公募の内容について質問をしましたが、我々地元区が納得できる回答とは言えず、東京都の責任を追及せざるを得ないと申し上げました。そもそも昨年2月の共同事業者の決定以降、都と当該2社との間で様々な協議が進められてきたようですが、基本協定や土地の定期借地権設定契約のための覚書等、必要最低限の協議すら不調に終わったことや、当該2社間の協議も思うように進まなかったのが主な原因です。従い、私はこの2社の姿勢にも問題があったと思いますが、やはり事業予定者2社と市場関係者との間の調整等も含め、都の指導力が絶対的に不足していたと言わざるを得ません。
 そして、都から6街区の事業者を再公募し、来年3月には新しい事業者を決定して施設建設を進めるが、予定通り豊洲市場本体は来年11月にオープンしたい旨の発言がありました。しかし、このまま推移すれば市場本体の開業と千客万来施設の開業におよそ2年近くのタイムラグが生じることになります。
 委員会の質疑で、私は「当初、築地市場の豊洲移転に関しては、①地下鉄8号線の豊洲~住吉の延伸、②市場本体と千客万来施設の同時開設という二つの約束を都と区で取り交わした筈。この間の一連の動きは、都と江東区の間の信頼関係を完全に喪失させた」と厳しく追及しました。そして「8号線の延伸が開業に間に合わない上に、千客万来施設の開業も不確定な状況にある以上、来年11月の市場本体の開業を遅らせるべき」と強く主張しました。他の委員や山本香代子議長からも私と同様の意見が相次ぎ委員会は閉会しましたが、本件に関しては今後とも厳しい姿勢で臨みたいと考えております。

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