2009年10月3日土曜日

惜しくも東京落選。リオが勝利

 今日未明、コペンハーゲンで開かれていたIOCの総会で2016年の
夏季五輪の開催地がリオデジャネイロに決定しました。1964年以来
2度目の開催を狙った東京は2回目の投票で惜しくも落選しました。
応援を頂いた皆様には心から感謝申し上げます。
 06年8月にJOCの選定委員会で国内候補都市に東京が決定して以来、
私も江東区議会五輪招致議員連盟の事務局長として3年余り活動を続け
てきましたが、大変残念な気持ちで一杯です。
 今日の朝日新聞の朝刊では東京の敗因として「開催能力の堅実さや
安全面など東京の計画は高い評価を受けた。ただこの計画の評判の良さ
を実際の票に結びつける人脈や人間関係、選挙で最も重要な部分が欠け
ていた」と論じていました。しかし、それもさることながら、やはり決選
投票に残ったリオやマドリードに比べて世論の支持率が低かったことが
選挙にも影響したのではないでしょうか。
 では何故国内の支持率が低かったのか、私は次の2点の理由があるよ
うに思います。
(1)東京の売りの一つである「コンパクト開催」が逆に世論の盛り上
   がりを封じてしまった。
(2)近年、日本ではサッカーのWカップを始め、世界陸上、世界バレー、
   水泳や野球のWBCなど世界のトップクラスのアスリートの演技が
   比較的安易に観戦できるようになり、「五輪でなくとも」との意識
   が国民の間にあったのではないか。
特に(1)に関しては競技会場が計画された江東区や中央区などでは招致
にかける強い熱意がありましたが、東京23区の中でも都心から離れた
地域では比較的クールに受け止めていた方も多かったと感じました。この
他、景気低迷で五輪どころではないといった意見もあったようですが、
今後、2020年の大会に再度立候補するのかという議論の際、考慮に
入れなければならないと考えます。
 いずれにせよ今日まで熱心にご支援頂いた皆さん、本当に有難うござい
ました。